理想通りのマイホームを注文住宅で建てる!身につけておきたい知識まとめ

マイホームを建てるからには、理想通りの住まいを実現させたいものです。
そんなときにはあらゆる要望に応じることが出来る注文住宅がおすすめと言えます。
当サイトでは、実際に家をつくる際に知っておきたい基礎知識や敷地選びなどのコツをまとめました。
最も大切となる資金計画にも触れています。
これから住まいを建てる人にはぜひ知っておいてほしい情報が満載です。
難しいことはありませんので、一通り目を通しておくことをおすすめします。

理想通りのマイホームを注文住宅で建てる!身につけておきたい知識まとめ

上手なマイホーム作りの第一歩は、自分たちにとってどのような家が理想の家なのかをしっかりと把握しておくことです。
注文住宅をオーダーする前に、優先順位を決めましょう。
デザイン性・使いやすさ・コンセプトなどは紙に書きだしてまとめておくと便利です。
注文住宅メーカーの中には、あらかじめ模型などでわかりやすく理想の注文住宅を見せてくれる会社もあります。
こうしたサービスを利用するのも良いことです。
理想としては、その後建築家やハウスメーカーと注文住宅の土地探しも出来ると、より良い家に仕上がります。

注文住宅で家を建てるのなら入居後の生活のシミュレーションは欠かせない

注文住宅は自由に間取りを決められる以上、家を建てるのであれば入居後の生活のイメージ、そしてシミュレーションが欠かせないのではないでしょうか。
希望を盛り込むだけの注文住宅は、実際に住んでみると想像と違って感じられたり、違和感を覚えてしまう恐れがあります。
入居してからギャップを感じない為には、事前にしっかりとイメージを膨らませ、徹底的にシミュレーションして違和感を生まない間取りなどの設計を注文住宅に盛り込むことが大事です。
イメージは視覚情報が多くを占めますが、そこに動線を加えてシミュレートするのが望ましいです。
理想をいえばモデルハウスを作って実際に身を置いたり移動して確かめる方法ですが、現実的ではないので他の方法を考える必要があります。
モデルハウスに近いのは模型で、人形を使って家族の生活を1つ1つ確認するのがベストです。
注文住宅は後悔することが珍しくないですから、後悔せずに済むように、念には念を入れて入居後のことを確かめることが重要だといえるのではないでしょうか。

入居後に後悔する事のない間取りを徹底的に考えなければならない注文住宅

何のために注文住宅を建てるのかにもよりますが、あえて追加の費用がかかっても、敷地面積とか周辺環境の上では同じような条件を持つ建売住宅ではなくて注文住宅を選ぶからには、後悔することのないように気をつけなければお金をみすみす無駄にすることになります。
そして、その中でも最も大きな要素が間取りであることもまた間違いありません。
自分たちのライフスタイルを将来にわたってシミュレーションし、失敗したと思ってしまうようなことがないようにしましょう。
考えられるポイントとしては子供の人数とか成長後の姿、自分自身の老後とか場合によっては両親のことなどが挙げられます。
もちろん、現時点のことは徹底的に考えることができても、将来のこととなると数年後であっても100%確実な予測は難しく、20年も30年も先となると神様でもない限りは不可能かもしれませんが、それでも可能性をしっかりと考えておくことが将来の後悔を防ぐことにつながります。

注文住宅のデザインは自分たちが満足でき街並みにも合うものにしよう

自由設計の注文住宅であれば、もちろん建物の見栄えについても、自分たちの好みや希望に合った、満足できるデザインやタイプに仕上げることが可能です。
しかしいくら自由設計といっても、少ない知識で行き当たりばったりで決めてしまえば、結果的に後悔することにもなりかねません。
そこで注文住宅をデザイニングする際には、幾つかのポイントを抑えておくことが求められます。
例えば建物全体のタイプやスタイルを決めることも、その1つ。
一口に建物のタイプやスタイルといっても、和風から洋風あるいは和モダンや洋モダンなど、幅広く多岐にわたります。
このタイプしだいで、屋根や外壁をはじめ窓やベランダの形状、あるいは門扉や庭に至るまで、住まい全体のデザインが決まっていくといっても、決して過言ではありません。
したがって注文住宅のデザイニングでは、まず最初に基礎となるタイプやスタイルを決めてしまうことが、大切なポイントになります。
もう1つ忘れやすいのが、周囲の景観と調和を保つことです。
例えば近所には古風な日本家屋が建ち並ぶのに、自分の家だけが真っ赤な外壁や風変わりな形状をした屋根のように、奇抜なモダン建築では浮いてしまうでしょう。
実際に建築物を周囲の景観と合わせるように、一部の観光地では景観条例等で制限しているケースさえあります。
自由設計の注文住宅であっても、自分の家のことだけでなく、地域のこともよく考えることが肝心です。

注文住宅での家の建築で発生する想定外の費用は事前に要確認

注文住宅を建てるために必要になる費用にはさまざまなものがありますが、必要になることが想定されていないケースが多い費用もあるので注意が必要です。
例えば、家の表示登記にかかる土地家屋調査士報酬やつなぎ融資に関する手数料などが有ります。
登記が必要なことは分かっていても、想定されているのは権利に関する司法書士報酬だけの場合が多いです。
表示は中古物件なら既に存在しているので、改めて購入者が申請を行う必要はありません。
注文住宅は完成した段階では登記の無い不動産になるため、建物の表示の申請が必要になることを頭に入れておきましょう。
つなぎ融資に関しても中古物件では通常利用しませんし、新築でも建売住宅なら必要になりません。
過去に住宅購入の経験がある人でも、対象が中古住宅や建売住宅なら必要にならないものなので想定していないことが多い傾向があります。
後で資金調達に困ることのないように事前に確認しておくことが大切です。

注文住宅の建築で受けられる融資の種類とは

注文住宅の建築時に受けられる融資は、主に2種類です。
1つ目は「住宅ローン」で、住宅の土地や建物を担保物件として、住宅の購入に必要な資金を貸し出します。
必要な費用の2~3割程度を購入者自身で用意することが必須とされてきた時代が長かったですが、今日では資金全額を貸し付けるタイプの住宅ローンも登場しています。
2つ目は「つなぎ融資」です。
注文住宅の購入に際しての住宅ローンでは、申し込みの時点では建物が存在しておらず、貸付に必要な条件を満たしておらず、そのままでは注文住宅が完成するまでの間の代金の支払いに対応することができません。
そこで用いられるのが、この貸付の仕組みです。
申し込みの手続きは、住宅ローンと同時に行うことになり、審査も並行して行われます。
建物が完成して住宅ローンが実行できるようになったら、ローンの貸付金を用いてつなぎで借り入れたお金が全額返済されるため、注文住宅の購入者が返済すれば良いのは住宅ローンのみになります。

注文住宅は入居者全員が納得できる住環境にする

注文住宅は自分たちが住みやすいような間取りや大きさや内装にすることが出来ますので、大変理想的な住まいと言えるでしょう。
注文住宅で家を造る際には家族がよく話し合って間取りや内装や大きさなどを決めることが大切といえますが、家族が忙しくてお母さん一人ですべて決めるケースも少なくありません。
そのため家事動線などを重視しすぎて、実際に建ててみると子供たちのスペースが少なかった、お父さんの趣味の部屋がなかった、という場合があります。
しかし注文住宅で家を建てたいと思うのであれば、入居者全員が納得できるような住環境が大切です。
それぞれのスペースはどのくらい必要か、ライフスタイルはどのようなものかといったことを良く把握することが重要です。
また、現時点でのライフスタイルだけではなく10年後、20年後の自分たちのライフスタイルを思い描くことによって、長く快適な注文住宅が完成します。

安心して生活できるかが決まる注文住宅のアフターフォローの充実度

自由設計の注文住宅ならではの魅力といえば、家のデザインや間取りをはじめ、水まわりの設備や屋外の外構ゾーンに至るまで、自分たちの理想やニーズに合った家づくりが可能なことです。
しかし家づくりというのは、完成して終わりではありません。
暮らし始めれば、当初は想定しなかった不具合やトラブルに直面したり、長年にわたって住み続けることで経年劣化が進むなど、完成してからのケアが不可欠になります。
したがって注文住宅で安心した暮らしを実現するなら、アフタフォローの充実した業者を選ぶことが求められます。
例えば引き渡しから3か月ほど住み始めれば、住居の様々な部分に欠陥が見つかったり、何らかの欠点が気になることも少なくありません。
このような場合にもスピーディーに駆けつけて、柔軟に対応してくれる業者が望まれます。
また定期点検の有無はもちろん、その対応期間の長さ、そして修繕が必要な場合の費用についても詳細に確認しておくことが肝心です。
さらに万が一契約とは異なる事情が生じた場合の補償制度の充実度についても、しっかりチェックしておくべきでしょう。

安全な注文住宅の家となる耐震性能について

注文住宅を建てた後では耐震性能を変更するのが困難になるので注意が必要です。
性能が優れているかどうかは住宅を建てる前の地盤や基礎造りと大きな関係があります。
安心して住むことができる家を建てるには、ハウスメーカーを検討する段階から地震対策についても検討しなければなりません。
一般的な住宅には地震に対する強さについて法律上の基準が設けられています。
この基準は3段階に分かれており数字が大きいほど優れてているという特徴があります。
等級1は建築基準法で定められた最低限の性能を備えていることを表します。
このレベルに該当する注文住宅は震度6強から7に相当する地震にも耐えることができます。
震度5程度の地震ならばこのレベルに該当すれば建物の損傷を防げますが、実際の被害は地震の性質や震度によって異なるので目安として考えておくとよいでしょう。
等級2は1の1.25倍の強度があり、長期優良住宅として認められるにはこの等級を満たさなければなりません。
さらに等級3は1の1.5倍の耐震強度を備えており、災害時の救護活動や災害復興の拠点となる消防署・警察署はこのレベルに該当するよう造られています。

注文住宅で建築する家に欠かすことのできない専門家の進言とは

注文住宅の最大のメリットは、施主の希望を間取りや設備の内容面で十分に反映させることができる点にあります。
しかし建築の知識がない施主のニーズを反映させた場合に、建物の性能や住みやすさの点で問題が発生することも多いです。
けれども設計段階でハウスメーカーや建築士の進言を真摯に受け止めると、快適に暮らせる住まいを実現することができます。
とりわけ建築士などのアドバイスで役立つのが、動線を重視した設計や耐震性に優れた住宅に関するものです。
施主の希望を重視すると建物の強度が下がる場合には、間取りよりも柱などの配置にこだわるのが理想的です。
耐震設計に強いメーカーを活用すると、施主の意見も最大限に取り入れながら重厚な注文住宅を建てることが可能です。
一方で理想の住まいが完成した後は、建物のメンテナンスを十分に行うことが大きな課題です。
外壁材と塗料にもこだわると、維持管理費用が割安で暮らしやすい住まいが手に入ります。

著者:永沼昭宏

筆者プロフィール

静岡県浜松市生まれ。
後悔のない家づくりのために、注文住宅の知識や敷地選びについて発信しています。
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